【6月22日 AFP】男子ゴルフでメジャー通算4勝を挙げているブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が、サウジアラビアが後援する新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦する見通しだと報じられた21日、米国ツアー(US PGA Tour)がシーズンの日程を見直し、高額賞金の新大会を複数追加する予定だと報じられた。

 世界ランキング19位のケプカ、さらには同20位のアブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)の新リーグ参戦が伝えられたこの日、米ツアーのジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーは、今週行われるトラベラーズ選手権(Travelers Championship 2022)の会場で選手を集め、ツアー日程の変更案を説明したという。

 コミッショナーが示した案には、既存の八つの看板大会で少なくとも賞金を2000万ドル(約27億円)まで増額すること、予選敗退がなく精鋭選手だけが出場する賞金2500万ドル(約34億円)の大会三つを新設することなどが含まれる。日程の刷新は、2023年シーズンまでに実施される可能性がある。

 この動きは、リブゴルフ・シリーズとの対決という米ツアーの戦略を、これ以上ないほど明確に示している。3日間の大会に賞金2500万ドルを用意している新リーグには、続々とスター選手が参戦を表明している。

 他の変更としては、シーズンをカレンダー通り1月開幕、12月閉幕に戻すことも提案された。北米の秋に開幕する現在の「年またぎ」式のシーズンは、明確なオフがないと一部の選手から不評だった。(c)AFP