【6月22日 AFP】英国で21日、1989年以来33年ぶりとなる規模の鉄道業界のストライキが始まった。通勤客らは混乱の中、徒歩や自転車、バスでの移動を強いられた。

 23日と25日にもストライキが予定されており、5万人以上の鉄道・海運・輸送労働組合(RMT)組合員が参加する予定。運行計画に混乱が生じるため、今週いっぱいは移動を控えるよう呼び掛けられている。

 RMTは、同国で40年ぶりの高水準に達しているインフレに給料が追いついていないため、ストが必要だとしている。スト回避に向けた最終交渉は20日に決裂していた。

 首都ロンドンでは、タクシー会社が需要急増を報告。主要道路はバスと車で混雑し、自転車がその間を縫うように走行した。ロンドン郊外のバス停では午前6時過ぎには長蛇の列ができたが、バスは満員通過し、多数の人が乗車を諦めた。(c)AFP/Ben PERRY