【6月21日 AFP】韓国は21日、純国産宇宙ロケット「KSLV-II」、通称「ヌリ号(Nuri)」の2回目の打ち上げを行い、人工衛星の軌道投入に成功したと発表した。宇宙開発先進国を目指す上で「偉大なる飛躍」になったとしている。

 10年をかけ、2兆ウォン(約2100億円)を投じて開発されたヌリ号は、重量200トン、全長47.2メートルで、液体燃料エンジン6基を備えている。

 高興(Goheung)から午後4時(日本時間同)に打ち上げられ、3段階の切り離しに成功して目標高度700キロに到達。さらに、性能確認用の衛星の軌道投入にも成功した。

 これで韓国は、1トン以上の衛星の軌道投入に成功した世界で7番目の国となった。

 ヌリ号の打ち上げは、昨年10月に続いて2回目。初回は、ロケットの切り離しと目標高度の到達には成功したものの、模擬人工衛星の軌道投入には至っていなかった。

 アジアでは中国、日本、インドが最先端の宇宙開発プログラムを進めているほか、北朝鮮も人工衛星の打ち上げに成功したと主張している。(c)AFP/Kang Jin-kyu