中国南部で数十年ぶり豪雨 数十万人が避難
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【6月21日 AFP】中国南部でここ数日、数十年ぶりの豪雨により洪水や土砂災害が発生し、数十万人が避難を余儀なくされている。
大雨のため珠江(Pearl River)の水位は危険レベルまで上昇している。
国立気象機関によると、広東(Guangdong)省と福建(Fujian)省、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)では、5月初めから6月半ばまでの降水量が1961年以来最多の平均621ミリに達した。
広東省当局は20日、これまでに20万人以上が避難し、被害総額は推定17億元(約340億円)に上ると発表。
広西チワン族自治区の地元メディアは、2005年以来最悪の洪水に見舞われたと報じている。気象当局は同日、同自治区内を流れる28の河川の水位が警戒レベルを超えていると報告。21日も降雨は続く見通しという。
江西(Jiangxi)省では20日、最も警戒レベルが高い警報が出された。
国営新華社(Xinhua)通信は同日、福建省では今月初めからこれまでに22万人以上が避難していると報じた。
中部湖北(Hubei)省でも今月、洪水が発生し、少なくとも21人が死亡している。(c)AFP