【6月21日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)青島市(Qingdao)の青島大港と日本の大阪南港を結ぶ中日RCEP(地域的な包括的経済連携)協定快速航路が18日、正式に開通した。中国・日本間の「黄金海上航路」の開設は、青島港でここ数年実施されていなかった日本とのロールオンロールオフ船(RORO船)によるコンテナサービスの空白を埋めた。今後は荷主の時間とコストをさらに削減し、両国間の貿易を強力に促進していく。

 RCEP協定が正式発効した今年1月1日、青島市市北区政府と中国郵政集団青島分公司、日通国際物流(日本通運の中国法人)、東辰航運(DCL)の4者は中日RCEP快速航路プロジェクトに関する戦略提携協定に調印。各方面の注目を集めた中日間の「黄金航路」は、6カ月余りの準備期間を経て正式に開通した。

 青島港を管理運営する山東港口青島港集団の李武成(Li Wucheng)総経理は同航路について、中日韓3国の貿易量の激増を好機と捉え、中国北方地区と日本との間に開設した最初のRCEP貿易快速物流航路だと説明した。

 李氏によると、新航路の所要時間はわずか36時間。貨物の積み降ろし速度と高速船の強みを生かすことで、通常の貨物船で2~3日かかる所要時間を約半分に短縮した。事前申告や到着即時輸入許可制度も導入した。初年度の貨物取扱量は1万3千TEU(20フィートコンテナ換算)、乗用車輸入は2500台を見込んでおり、荷主の時間とコストを削減し、貿易の発展を強力に促進する。

 青島港ではRCEP発効に伴い、日本の東京港、川崎港、横浜港に向けた青島-京浜航路も運航を開始している。中日間の新航路の開通は、両国の貿易の発展を後押ししていく。(c)Xinhua News/AFPBB News