【6月22日 Xinhua News】中国青海省(Qinghai)にある国内最大の内陸塩水湖、青海湖北東岸にある克図砂漠化防止エリアは約40年にわたる保護活動を経て、緑あふれる砂漠のオアシスに変わりつつある。

 同省海北チベット族自治州海晏県(Haiyan)の克図国家級砂漠化防止総合モデル区ではヨーロッパアカマツ、青海トウヒ、アオムレスズメ、烏柳(Salix cheilophila)などの樹木が入り混じり、独特の景観を形成している。

 同モデル区では1950年代以降、気候的要因や伝統的牧畜業の発展の影響により、砂漠面積が毎年十数メートルの速度で拡大していた。砂漠化を効果的に抑止するため、林業部門は80年代から流砂の固定方法を刷新。樹木の配置を調整し、寒冷高地に適した一連の先進技術の実用実験に成功した。

 克図の砂地では現在、格子状に埋め込んだ麦わらや分解可能なナイロンによる砂止めの中でアオムレスズメと烏柳が細い芽を出している。また、数年前に植えられたサバクオトコヨモギなどが遠くに見える紺碧の青海湖に彩りを添えている。

 海晏県の砂漠化管理には累計2億元(1元=約20円)超が投じられ、砂漠面積は80年代初めの148万6千ムー(約9万9067ヘクタール)から現在の99万3千ムー(6万6200ヘクタール)に減少した。年平均で1万2千ムー(800ヘクタール)の砂漠減少を実現したことになる。(c)Xinhua News/AFPBB News