【6月21日 AFP】ロシア独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)のドミトリー・ムラトフ(Dmitry Muratov)編集長が昨年受賞したノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)のメダルが20日、競売にかけられ、1億350万ドル(約140億円)で落札された。

 競売を主催した米競売会社ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)によると、売上金は全額、ロシアによるウクライナ侵攻で国内外への避難を余儀なくされた子どもを支援する国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)の活動に寄付される。

 落札者については「電話による入札者」とされたが、名前は明らかになっていない。

 ムラトフ氏はヘリテージが公開した動画で「きょうの最重要メッセージは、戦争は続いており、戦争によって最も苦しんでいる人々を助ける必要があると理解してほしいということだ」と強調。特に難民となった子どもへの支援の必要性を訴えた。

 ムラトフ氏は昨年、「表現の自由を守る努力」が評価され、フィリピン人ジャーナリストのマリア・レッサ(Maria Ressa)氏と共に平和賞を受賞した。(c)AFP