【6月20日 AFP】フランスやスペイン、ドイツなど西欧に週末にかけ、猛烈な熱波が到来し、各地で山火事が発生した。

 専門家は、地球温暖化の影響で今年は熱波が例年よりも早く到来すると予測していた。

 スペイン北部では19日までに複数の山火事が発生。緊急当局によると、被害が大きい北西部クレブラ山脈(Sierra de Culebra)では2万5000ヘクタール以上に延焼した。

 先週は各地で連日40度を超える暑さとなったが、19日までにほとんどの場所で暑さは和らいだ。

 ドイツでは、東部ブランデンブルク(Brandenburg)、テューリンゲン(Thuringia)、ザクセン(Saxony)3州の気温が38度に達した。ブランデンブルク州のコトブス(Cottbus)では38.7度と、ドイツの6月の最高気温を更新した。一部地域では山火事も起きている。

 一方、北部の一部では12度の寒さとなった。

 オーストリアでは、西部フォアアルルベルク(Vorarlberg)州フェルトキルヒ(Feldkirch)で、この時期としては史上最高となる36.5度を記録した。

 気象当局によると、今年の6月は30度以上の日がすでに例年の倍となった。

 スイス・ジュネーブでは35度を観測。その他複数の自治体でもこれに迫る暑さとなった。ヌーシャテル(Neuchatel)やファイー(Fahy)では34度を超え、過去最高を記録した。

 一方、フランス気象局によると、南西部沿岸の人気リゾート、ビアリッツ(Biarritz)では18日午後、これまでで最高となる42.9度となった。

 西海岸中部からスペイン国境にかけて高温に注意するよう呼び掛けられた。同日には付近一帯の多くの場所で40度を超えた。

 気象局の専門家は、今回の熱波は1947年以降「フランスで最も早く記録された熱波」だとしている。

 英国では17日昼過ぎ、今年最高となる30度以上が観測された。

 イタリア北部では複数の自治体が給水制限を発表した。(c)AFP/Stuart Williams with Mathieu Gorse in Madrid