【6月20日 AFP】ラグビー国際試合が19日、英ロンドンのトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で行われ、バーバリアンズ(Barbarians)が試合の半分以上を14人で戦いながらも52-21でイングランドに大勝した。

 メンバーの大半をフランス代表が占め、今季のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2022)でフランス代表をグランドスラム(全勝優勝)に導いたファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)ヘッドコーチ(HC)が率いるバーバリアンズは、ウィル・スケルトン(Will Skelton)が前半に退場して1人少なくなりながらも、8トライを決めて圧勝した。

 一方のイングランドは、前日にプレミアシップ優勝決定戦のレスター・タイガース(Leicester Tigers)対サラセンズ(Saracens)戦が行われたため、主力数人を欠く状況だった。

 バーバリアンズとの試合は、正式なテストマッチと比べると得点の入りやすい展開になることが多い。その中で、イングランドのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は完敗を認め、勝利を目指していたと強調しつつ、来年行われるラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)へ向けた準備という点で、最終スコアの「文脈的な状況」を重視した。

 ジョーンズHCは「この結果に満足している者は誰もいないが、それでもわれわれは、自分たちが試みている部分に照らして結果を見ている」と話し、「文脈的な状況というものがある。われわれは新しいチームと、今の選手たちに合った別のスタイルを構築しようとしているところだから、多少の浮き沈みはある」と続けた。

「普段通りのイングランドのラグビーをやっていたら、どんな結果になっていたかは分からないが、われわれがこの試合に求めていたのはそこではない」 (c)AFP