【6月20日 AFP】ロードレース世界選手権、第10戦ドイツGPは19日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)の昨年王者ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が体調不良の中で圧勝。年間順位でも後続との差を広げた。

 クアルタラロは猛烈な暑さになったザクセンリンク(Sachsenring)で圧巻の速さを見せた。最初のコーナーでポールポジションから出たドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)を抜いて先頭に立つと、そのままトップを譲ることなく勝利した。

 2位にはプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)、3位にはドゥカティのジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が入った。バニャイアは転倒し、リタイアとなった。

 クアルタラロはレース後、週末を通じて体調不良を抱えていたことを明かし、「疲れている。週末は、ほぼずっと具合が悪く、レース中もせきが出ていたから、すごくうれしいよ」とコメントした。

 これでクアルタラロは、カタルーニャGPから2連勝で今季3勝目、通算11勝とした。総合順位では、アプリリア(Aprilia)のアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)との差を34ポイントに広げている。(c)AFP