【6月20日 AFP】22F1第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)は19日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が接戦を制し、総合順位のリードを広げた。

 ポールポジションからスタートした24歳のフェルスタッペンは、セーフティーカーが3度も導入された戦術的なレースをコントロールすると、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)からの終盤のプレッシャーに耐えきり、2位と1秒差以内でフィニッシュした。

 7度の総合優勝を誇るも、17日にはマシンが「走行不可能」と漏らしていたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は3位に食い込み、今季2度目の表彰台を獲得した。チームメートのジョージ・ラッセル(George Russell)が4位と続いた。

 F1通算150回目の出走となったフェルスタッペンはこれが自身26勝目となったが、カナダGPでの優勝は初めて。今季はこれが6勝目となり、総合争いで2位との差を46ポイントに広げた。

 パワーユニット(PU)の部品交換により最後列からのスタートとなったフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は5位まで追い上げ、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)を6位に抑えた。

 アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の進路を妨害したとして、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)に5秒のペナルティーが科されたため、ボッタスは7位に、チームメートの周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)は8位に繰り上がった。フロントローからスタートしたアロンソは結局9位に沈み、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)が10位だった。

 フェルスタッペンのチームメートで、13番手からのスタートとなったセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は、9周目のターン13でリタイアを余儀なくされる不運に見舞われた。

 また、PU交換のペナルティーにより最後尾からのスタートとなったアルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)もリタイアしている。(c)AFP