【6月26日 AFP】サル痘は動物からヒトに伝染する人獣共通感染症だ。

 症例の大半は、アフリカ中西部のコンゴ盆地(Congo Basin)と西アフリカで報告されている。

 患者の発疹部位や、唾液など体液との接触で感染する。

 潜伏期間は6~16日。

 症状は発熱、頭痛、筋肉痛、背部痛、リンパ節の腫れ、悪寒、倦怠(けんたい)感などで、2~4週間続く。

 発疹は顔面から始まることが多く、やがて全身に広がる。口の粘膜や角膜、陰部などに現れることもある。

 発疹はいずれかさぶたになり、最終的には剥がれ落ちる。

 今のところ確立された治療法はない。

 多くの患者は数週間で回復するが、致死率は最大1割とされており、特に子どもの感染は危険だ。

 近年、米国などで承認されたワクチンがあるが、普及していないのが現状だ。

 一方で、抗ウイルス薬の開発も進められている。(c)AFP