【6月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は17日、今週末の第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)に向けたフリー走行で苦戦を強いられた後、マシンが「どんどん悪くなっていく」と嘆き、来季まで改善は望めないとの認識を示した。

 カナダGPの舞台であるサーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)で2007年にF1初優勝を飾り、同サーキットでは歴代最多タイとなる通算7度の優勝を飾っているハミルトンは、この日行われた2回目のフリー走行で13番手に低迷。セッション後には、今季悩まされ続けているマシンで「今年はいく」ことになるとして、調子や結果を好転させる変化や十分な改善は見込めないだろうと認めた。

 今季のメルセデスは特に「ポーポイズ現象」やバウンシングを原因とするパフォーマンスの不調に苦しめられており、チームは問題解決に向けて大幅に変更したセットアップを試す選択を余儀なくされた。

 サーキットでマシンがバウンドしたり、跳ね上がったり、動き回ったりしたことを笑いながら振り返っていたハミルトンは、最後の数分間で新しいフロアを試した際、「このクルマは今、走行不可能だ」とチームに訴えていた。

 ハミルトンはセッション終了後、「やればやるほど、マシンがどんどん悪くなっていく」と話し、「金曜日がくるたびに、いろいろ試している状況だ。自分はフロアを試したが、うまくいかなかった」と明かした。

 さらに「このクルマには何をやってもうまくいかないようだ。違う方法も試そうとしたが、全然うまくいかない。自分にとっては大失敗だった」と続け、「作業を続けているが、こうした状況だし、このクルマで今年はいくと思うから、とにかく耐え抜いて、来年に向けて良いマシンを作るために頑張るしかない」と語った。(c)AFP