【6月18日 Xinhua News】英調査会社カンターは15日、2022年度の「ブランドZ」世界ブランド価値ランキングトップ100を発表し、米アップルが9471億ドル(1ドル=約133円)のブランド価値で首位に返り咲いた。中国からはIT大手の騰訊控股(テンセント)が5位、電子商取引(EC)大手のアリババグループが9位と再びトップ10入りを果たした。

 米グーグルはブランド価値を前年比79%増の8196億ドルに高め、順位を大きく上げて2位に躍り出た。米テスラは47位から29位に上がり、世界の電気自動車(EV)市場の盛り上がりを裏付けた。中国EV大手の比亜迪(BYD)は業界別の自動車部門でトップ10入りし、存在感を放った。

 業界別のブランド価値の伸び率が最も高かったのはコンシューマーテクノロジー業界で、46%増えた。ぜいたく品業界が45%、自動車業界が34%、銀行業界が30%、アパレル業界が20%、パーソナルケア用品業界が17%の大きな伸びを見せた。中国白酒(蒸留酒)大手の貴州茅台酒は1033億8千万ドルで酒類ブランドのトップの座を保った。

 カンターの中国エリア最高経営責任者(CEO)兼ブランドZグローバルヘッドの王幸(おう・こう)氏は「ここ1年、国内外の株式市場の大幅な変動や新型コロナウイルスの流行などで、一部の業界は大きな圧力を受けていた。強いブランド力を持つ中国企業はこうした中で強じん性を見せ、トップ100に14社がランクインした」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News