【6月17日 AFP】英軍の制服組トップ、トニー・ラダキン(Tony Radakin)国防参謀総長は17日に公開されたインタビューで、ロシアはウクライナへの軍事侵攻で兵力を著しく損耗した上、北大西洋条約機構(NATO)の体制強化を招いたことから、「戦略的に既に敗北している」との認識を示した。

 ラダキン氏は英PA通信(Press Association)に対し、「ロシアは大きな過ちを犯した。ウクライナを支配することは決してないだろう」とし、ロシアは今後「弱体化」すると予想。「ロシアは、戦略的には既に敗北している。NATOは強化され、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を目指している」と述べた。

 ラダキン氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は今後数週間で「戦術的な成功」を収める可能性はあるが、「わずかな」戦果のためにこれまでに戦力の4分の1を犠牲にし、兵員とハイテクミサイルを消耗したと語った。(c)AFP