【6月17日 AFP】仏独伊の欧州連合(EU)主要3か国首脳は16日、訪問先のウクライナの首都キーウで記者会見し、同国をEU加盟候補国として承認することを支持すると表明した。ロシアの侵攻に対抗するウクライナへの支持を強く示した形だ。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領とオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)独首相、マリオ・ドラギ(Mario Draghi)伊首相は同日朝、列車でウクライナ入りし、侵攻初期の激戦地となったキーウ近郊のイルピン(Irpin)を訪問。その後、同じくEU加盟国であるルーマニアのクラウス・ヨハニス(Klaus Iohannis)大統領とキーウで合流し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談した。

 会談後の共同記者会見でマクロン氏は、EUの4か国がウクライナの「即時」加盟候補国入りを支持すると言明。ドラギ氏も同意し、「われわれの訪問の最も重要なメッセージは、イタリアがウクライナのEU加盟を望んでいるということだ」と述べた。ショルツ氏は「ウクライナは欧州の家族の一員」とし、同国への武器供与を「必要がある限り」続けると約束した。

 ゼレンスキー氏は、ウクライナはEU加盟に向けて努力をする用意があると表明。同国の人々はすでに、候補国入りに値することを証明したと述べた。

 またマクロン氏は、すでにウクライナ東部に12両配備されている仏製自走榴弾(りゅうだん)砲カエサル(Caesar)について、6両の追加供与を表明。しかしゼレンスキー氏は、追加の支援として重火器や現代的な大砲、対空防衛システムなどの提供を期待していると述べた。(c)AFP/Valérie LEROUX, and Anna Malpas in the Donbas