【6月16日 AFP】ジンバブエの首都ハラレにある五つ星ホテルが15日、停電の際、宿泊客にバケツでお湯を提供したことでソーシャルメディアで嘲笑の的になった。

 100年超の歴史を持つ「ミークルズ・ホテル(Meikles Hotel)」は宿泊客向けの通知で、首都中心部のビジネス街で発生した停電を受け、11日から発電機を使用しておりお湯が出ないと告知。「入浴でお湯が必要な場合は、ハウスキーパーにお知らせください。バケツでお届けします」と記した。

 通知はSNSでさまざまな反応を呼んだ。

 あるツイッター(Twitter)ユーザーは「私のバケツリスト(死ぬ前にやっておきたいことリスト)には、週末にミークルズ・ホテルのプレジデンシャルスイートに泊まることも入っている」と投稿。

 別のユーザーは、せっけんの泡に包まれた半裸の男性がバケツの水で体を洗い流す画像を投稿した。

 一方、「20年前から停電と断水が常態化している国の五つ星ホテルなら、事前に適切な対策を講じておくべきだった」と非難する声もあった。

 ミークルズ・ホテルは、英植民地時代の1915年建設。首都中心部に位置し、企業や国際機関、政治的な会合なども開催されている。

 停電は後に復旧。同ホテルはツイッターで事情を理解してくれた宿泊客に感謝の意を伝えた。(c)AFP