【6月15日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団(中海油)によりますと、6月14日、南部の鶯歌海で、中国が自主開発した初の水中クリスマスツリーシステム(油やガスを採収するためのマニホールド)の操業が正式に始まりました。同システムは大水深石油ガス開発における重要な設備です。

 水中クリスマスツリーシステムは深い地層にある石油・ガスと外部の輸送パイプラインを接続し、石油・ガスの採収速度をコントロールし、生産状況をリアルタイムに監視し、調整します。中国ではこれまで、このシステムは輸入に依存していました。

 今回操業開始したクリスマスツリーシステムは重量が55トンに達し、2500を超える部品からなり、石油を含む地層を安全に隔離し、坑内作業の安全を保証するなどの機能を備えています。

 同システムは温度が6℃を下回る、水深500メートル以上の海底の低温高圧の環境で20年間安定して稼動します。また、石油とガスの採収を正確に操作するには、設備の設計と製造技術に対して極めて高いレベルが求められます。中国の技術者は一連の難関を突破し、コア技術を掌握しました。中海油海南支社の劉書傑(Liu Shujie)チーフエンジニアによりますと、自主開発したこのシステムは、輸入に比べて約27%コストを節約でき、規模化生産後にコストがさらに下がる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News