【6月15日 AFP】(更新)韓国の人気音楽グループ「BTS(防弾少年団)」は14日、ソロ活動に専念するため、無期限の活動休止に入ると発表した。

 デビュー記念日を祝う毎年恒例のイベント「FESTA(フェスタ)」の動画配信で、メンバーのRMは、米グラミー賞(Grammy Awards)にもノミネートされたシングルを数曲出した後、「もう自分たちがどんなグループなのか分からなくなった」といい、他のメンバーも「疲れ切ってしまった」と説明。

 BTSは他のグループとは違うとずっと思っていたものの「K-POPやアイドルの構造全体にある問題点は、成熟するための時間を与えてくれないこと」と指摘し、「この10年で人間的に変わったから、考えて一人きりの時間を持つ必要があった」などと語った。

 ジミン(Jimin)も、メンバーは今、ゆっくり考える時間を持ち、「それぞれがファンの記憶に残るようなアーティストになりたいと思い始めている」と語った。

 一方、ジェイホープ(J-Hope)は、「今必要なのは変化」としながらも、「自分たちの第2章を始めることは、BTSにとって重要」とし、グループとしての活動再開にも含みを持たせた。

 イベントでは、メンバーが夕食と酒を楽しみ、冗談を言い合いながら、グループの歴史を回想したほか、それぞれがソロ曲のレコーディングに取り組んでいることにも触れた。ジェイホープは今夏、米シカゴの音楽フェスティバル「ロラパルーザ(Lollapalooza)」でヘッドライナーを務める予定。

 BTSは世界で人気を博し、韓国に数十億ドル(数千億円)の経済効果をもたらしたとされている。(c)AFP