セベロドネツクの工場、15日に民間人避難 ロシア国防省
このニュースをシェア
【6月15日 AFP】ロシア軍は14日、ウクライナ東部の要衝セベロドネツク(Severodonetsk)のアゾト(Azot)化学工場から民間人数百人を避難させるための人道回廊を15日に設置すると発表した。
ロシア国防省によると、人道回廊はモスクワ時間の15日午前8時〜午後8時(日本時間同日午後2時〜16日午前2時)に設置され、避難者は親ロシア派武装勢力が掌握しているルガンスク(Lugansk)州スバトボ(Svatovo)に移送される。
ウクライナ当局からは、セベロドネツクと川を挟んで対岸にある同国支配下のリシチャンスク(Lysychansk)に避難者を移送するよう要請されたが、両都市を結ぶ最後の橋が破壊されたため不可能だという。
またロシアは、工場内の「民族主義者の大隊と外国人傭兵(ようへい)」に対し、「無意味な抵抗」をやめて武装解除するよう呼び掛けた。
セベロドネツクとリシチャンスクは、同州でウクライナ側が保持する最後の拠点となっており、ここ数週間、ロシア軍の猛攻にさらされている。(c)AFP