【6月14日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は13日、北朝鮮が核実験を強行した場合、日韓両国と協力して迅速に対応すると警告した。一方、北朝鮮に対話の再開も改めて呼び掛けた。

 ブリンケン氏はワシントンで韓国の朴振(Park Jin)外相と会談し、北朝鮮は2017年以来となる核実験をいつでも実施する段階にあるとの認識を示した。

 北朝鮮はここ数か月間、ミサイル実験を繰り返し、ジョー・バイデン(Joe Biden)政権からの対話の呼び掛けを無視しており、緊張が高まっている。

 ブリンケン氏は、北朝鮮が核実験に踏み切れば、米国は日韓と協力して迅速に対応すると明言。「必要に応じてわが軍の態勢を短・長期的に調整する用意がある」とするとともに、「北朝鮮が方針を転換するまで圧力をかけ続けるつもりだ」と述べた。

 一方で、米国は北朝鮮を「敵視していない」とし、「今後も引き続き北朝鮮に働き掛け、外交的アプローチに尽力する」と強調。米韓両国には「前提条件なしに」北朝鮮と交渉する用意があると語った。

 ブリンケン氏は、バイデン政権の対話の呼び掛けに対し、北朝鮮側から反応が一切ないことを認めた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記と首脳会談を3回行っている。(c)AFP/Shaun TANDON