【6月16日 Xinhua News】中国国家林業・草原局はこのほど、中国の世界自然遺産は現時点で14件、複合遺産は4件でいずれも世界一となっており、保護管理状況は全体的に良好であると明らかにした。

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 同局の関係責任者は、世界遺産には世界自然遺産、世界自然遺産と文化遺産を兼ね備えた複合遺産、世界文化遺産の3種類があると説明。中国の世界遺産は56件を数え、このうち世界自然遺産、複合遺産は計18件で、総面積は7万600平方キロに達しているという。

 また、「これらの遺産は中国の最も代表的な地質学的遺跡、最も美しい山岳、森林、湖沼、最も珍しい絶滅危惧動植物種を効果的に保護している」と指摘。18件の遺産地では200余りの文物保護単位(国宝・重要文化財)や無形文化遺産、多数の歴史文化名城と伝統村落も保護対象に組み入れており、年平均で140億元(1元=約20円)以上の観光収入を地元にもたらしている。

 同責任者はさらに、次のように説明した。今年は中国最初の「世界遺産リスト」登録から35周年となる。この35年に、中国の世界遺産事業は大いに発展した。特に中国共産党第18回全国代表大会(十八大、2012年11月)以降、国家公園を柱とした自然保護地体系の構築を急ぎ、世界遺産を保全・管理する効果的なメカニズムを整備、自然保護地と自然遺産の連携的保全を力強く後押ししている。国際自然保護連合(IUCN)の報告書「世界遺産アウトルック2020(World Heritage Outlook)」によると、世界自然遺産と複合遺産のうち、全体的な保護管理状況が「良好」または「比較的良好」とされた割合は世界で63%だが、中国に限ると89%となっている。中国の世界自然遺産と複合遺産18件の保護管理状況は好ましく、国際平均水準を上回っている。(c)Xinhua News/AFPBB News