【6月14日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は13日、ロシア軍が制圧を目指す東部ドンバス(Donbas)地方の要衝セベロドネツク(Severodonetsk)での攻防戦で、自国軍に「恐るべき」数の人的損失が出ていると語った。

 ゼレンスキー氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に投稿した毎日恒例の国民向けの演説で、「この戦いにおけるわが方の人的損失は極めて大きい。恐るべき規模だ」とし、「ドンバスの戦いは間違いなく、軍事史の中で欧州における最も苛烈な戦いの一つとして記憶されるだろう」と付け加えた。

 その上で「敵は絶対的な悪だ。前進し、わが領土を解放する以外に選択肢はない」と述べ、西側諸国にさらなる兵器供与を求めた。

 ウクライナのオレクシー・レズニコフ(Oleksiy Reznikov)国防相は先週、ロシア軍との激戦でウクライナ側は毎日最大100人が死亡し、500人が負傷していると語った。当局が人的損失の詳細を公表するのは異例だ。(c)AFP