【6月14日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)メディア規制局は13日、同国で16日公開予定だったウォルト・ディズニー(Walt Disney)傘下ピクサー(Pixar)製作のアニメ映画『バズ・ライトイヤー(Lightyear)』の上映を禁止すると発表した。具体的な理由は明らかにされていないが、女性同士のキスシーンが問題視された可能性がある。

 メディア規制局はツイッター(Twitter)で禁止理由について、「国のメディアコンテンツ基準違反」と説明し、主人公バズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)に赤い丸と斜線の禁止マークをかぶせた画像を投稿した。

 違反の内容は公表されていない。女性同士のキスシーンは当初カットされたが、ピクサー従業員からの苦情で元に戻されたとの報道もある。規制局はAFPの問い合わせに対し、今のところ返答していない。

 UAEは半年前、映画作品の検閲を廃止し、成人向けの内容を含む作品については鑑賞を21歳以上に制限すると発表したばかりだった。湾岸諸国では成人向けの内容を含む映画に対するカットや編集が頻繁に行われているが、同国は比較的リベラルな国とみなされている。(c)AFP