国連人権高等弁務官、再任目指さず
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【6月13日 AFP】国連(UN)のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)人権高等弁務官(70)は13日、2期目の再任を目指さず、1期目の任期満了時に退任する意向を表明した。バチェレ氏をめぐっては、再任に絡んで数か月前から臆測が飛び交っていたが、先月の中国訪問時に同国の人権侵害を厳しく非難しなかったとして批判が強まっていた。
チリの元大統領であるバチェレ氏は、8月末に4年の任期を終えるが、2期目の進退に関しては沈黙を貫いてきた。今回の決定については、私的な理由と説明している。
アウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)政権下で拷問を経験し、初の女性大統領に上り詰めたバチェレ氏は、対話の重要性を強調してきた。
同氏は先月、国連人権高等弁務官としては17年ぶりとなる中国訪問を行ったものの、中国をはじめとする一部の国々で横行しているとされる人権侵害について厳しく糾弾することを避けたとして、各国政府や人権団体から非難を呼んでいた。
中国滞在中、バチェレ氏は人権状況について懸念は表明したものの、人権団体などは対応が不十分であり、「中国政府の犯罪隠蔽(いんぺい)の試みを正当化してしまった」と批判していた。
国連人権高等弁務官は、各国から強い政治的圧力にさらされることが多い。最長2期務めることが可能だが、バチェレ氏の前任者も大半が1期限りで退任している。(c)AFP/Nina LARSON