【6月13日 AFP】自転車ロードレース、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2022)は12日、最終第8ステージ(サンタルバンレイゼ〜プラトードソレゾン、137.5キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が総合優勝を果たした。

 ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)の開幕まで3週間を切る中、ログリッチはこの日2位でステージを終えた。

 四つの上り坂を含むこのステージ最後の坂を、ログリッチはチームメートのヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)と共に駆け上がった。

 ヴィンゲゴーはログリッチを従えて残り5.4キロ地点で仕掛けると、ライバルを振り切ることに成功。最後は手をつなぎながらフィニッシュラインを切ったログリッチが、ホイール半分の差でヴィンゲゴーにステージ優勝を譲った。

 自身初のステージ優勝を飾ったヴィンゲゴーは「僕が仕掛けて彼が追走し、全員を振り切ろうという計画だった」とコメントしつつ、「満足できそうだ」と続けた。

 デビューとなった昨年のツール・ド・フランスで総合2位に食い込んでポテンシャルを示したヴィンゲゴーは、最後の上りではログリッチ以上に余裕がある様子だった。

 総合順位では40秒差でヴィンゲゴーが2位となり、15秒遅れのステージ3位に入ったアージェードゥーゼル・シトロエン・チーム(AG2R Citroen Team)のベン・オコナー(Ben O'Connor、オーストラリア)が、ログリッチから1分41秒差で3位となった。

 今大会ではもう一人のスター選手であるワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)がステージ優勝を飾って総合首位に立つなど、ユンボ・ビスマ勢がレースを支配した。(c)AFP