【6月13日 Xinhua News】中国自然資源部海洋預警監測司はこのほど発表した「2021年中国海面公報」で、21年の中国沿海部の海面水位が例年より84ミリメートル高く、1980年以降で最高だったと明らかにした。

 2012年~21年の海面水位は直近40年で最も高かった。中国沿海部の海面水位は、変動があるものの全体的に上昇傾向を示しており、直近40年間の上昇ペースは年平均3・4ミリと同期の世界平均を上回った。今後の予測については、30年で68~170ミリ上昇するとしており、関連地域は早急に海岸保全を強化し、海面上昇への適応力を高める必要がある。

 海面水位の異常変化は、海水温や気温、風、降水のすべてが関係するとされている。高い海面水位は海洋災害による影響を拡大させる。中国では21年の高潮被害と沿海都市の洪水が主に海面水位の高い7~10月に発生した。公報も都市化プロセスの加速により、沿海地域の海面水位上昇リスクが一段と高まると指摘している。(c)Xinhua News/AFPBB News