【6月12日 AFP】サウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに参戦した米国の選手に対して、2001年の米同時多発攻撃の遺族会メンバーが、怒りを表明した。

 攻撃で夫を亡くしたテリー・ストラーダ(Terry Strada)さんは10日、米国人選手のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)やダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)、パトリック・リード(Patrick Reed)、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)というメジャー覇者の代理人に宛てた公開書簡で、「サウジ発の今回の取り組みへの参加を考え直してほしい」とつづり、「再考してわれわれの側に立ち、サウジ王国へメッセージを送ってほしい。尊敬はお金では買えず、自ら勝ち取らねばならないと」と訴えた。

「われわれはコミュニティーとして、あなた方のリブゴルフとのパートナーシップに激しい憤りを表明し、自らの責任を思い出してほしいと考える。あなた方の新たなビジネスパートナーであるサウジアラビア王国は、テロリストを金銭的、物質的に支援し、それによってテロリストはわが国を攻撃し、われわれの愛する人を殺すことが可能になった」

 ミケルソンらは全員、米ツアー(US PGA Tour)から脱退し、ゴルフ史上最高額の賞金を用意している新リーグとの契約を発表している。また全員が、全米ゴルフ協会(USGA)が主催し、米マサチューセッツ州ブルックライン(Brookline)のザ・カントリークラブ(The Country Club)で行われる全米オープン選手権(US Open Championship 2022)への出場を予定している。(c)AFP