【6月12日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2022-23)は11日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ3、イングランド対イタリアは0−0の引き分けに終わった。イングランドを率いるギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、開幕3試合で勝利のないチームの前線のキレの無さを批判した。

 両国は欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝で対戦したが、昨年7月に英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われたこの試合で発生した騒動を理由に、イングランドにはホームゲームの無観客開催処分が科せらせたため、観戦が認められたのは3000人の子どもたちだけだった。

「恥ずべき」状況と話したサウスゲイト監督は、会場の雰囲気の欠如が、消耗しきったシーズン最後のネーションズリーグでまたしても活気のない試合となった一因だと考えている。

 3試合でイングランドが挙げた得点は、アウェーで1-1の引き分けに持ち込んだ7日のドイツ戦でハリー・ケイン(Harry Kane)が決めたPKの1点のみとなっている。

「得点しなければならない絶好機が2度、3度あったが、ゴール前でキレを欠いた」と前線に不満を示したサウスゲイト監督は、「後半のようにプッシュしているときに後押しし、相手に圧力をかけてくれる観客の存在がなかった」と嘆いた。

 同組のもう1試合では、ハンガリーが本拠地ブダペストでドイツと1-1で引き分けた。勝ち点5のイタリアが首位に立ち、同4のハンガリー、同3のドイツと続き、イングランドは同2で最下位となっている。(c)AFP