【6月12日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は11日、膝の手術からの復帰に時間がかかっていることを認めた。

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 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る元世界ランキング1位のフェデラーは、約1年前のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)準々決勝を最後に試合から遠ざかっている。大会後に3回目となる膝の手術に踏み切ったフェデラーの世界ランキングは、ここ22年では最低の50位に後退している。

 フェデラーはスイスの公共放送SRFで、4人の子どもたちと「時々プレーしている」と話すと、「物事はゆっくり動いている」と明かした。

 9月下旬に英ロンドンで行われる欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2022)での復帰を今も目標にしているというフェデラーだが、そのときにはすでに41歳の誕生日を迎えている。

「(2021年)8月の終わりに手術を受けて、周りからは『それで、どういう状態なの?』と聞かれる。そのたびにもう少し時間がかかると言わなければならない」

「今は肉体のコンディションに照準を合わせているので、負荷をかけすぎていることはない。(ジムには)一週間で5、6回行く」と話すフェデラーは、「辛抱強くある必要がある。絶えず前進している」と前を向いた。

 9月23日から25日までのレーバー・カップ後、フェデラーは10月24日から30日にかけて母国で開催されるスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2022)に出場する意向を示している。

 ツアー通算103勝を誇るフェデラーだが、2021年は13試合、2020年は6試合の出場にとどまっている。(c)AFP