【6月11日 AFP】米国のロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は11日、中国による台湾周辺での軍事活動を「挑発的で不安定化を招く」と非難した。

 前日には中国の魏鳳和(Wei Fenghe)国防相がオースティン氏と対面で会談し、台湾が独立を宣言すれば「開戦も辞さない」と警告していた。

 オースティン氏はシンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)に出席。「中国の圧力が高まっている。台湾付近で挑発的で不安定化を招く軍事行動が着実に増加している」と指摘し、その中には台湾周辺での中国軍機の飛行の増加も含まれると説明した。

 オースティン氏は「わが国はどちらかによる一方的な現状変更に断固として反対する」として、「わが国の方針は変わっていないが、残念ながら(中国には)当てはまらないようだ」と述べた。(c)AFP