【6月11日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は10日、W杯カタール大会(2022 World Cup)南米予選でエクアドル代表の選手が無資格でプレーしていた疑惑に関する調査を打ち切ったと発表した。処分に関しても、特に何も示されなかった。

 エクアドル代表のDFバイロン・カスティージョ(Byron Castillo)に関する疑惑をめぐっては、チリサッカー連盟(FFCh)が先月、23歳の同選手が「出生証明や年齢、国籍を偽った疑い」があり、実際はコロンビア人だと主張。この訴えが認められれば、チリはエクアドルに代わってW杯本戦の出場権を得る可能性があった。

 FIFAは発表文で「関係者全員の提出書類を分析し、持ち込まれたあらゆる要素を考慮した結果、FIFA規律委員会はエクアドルサッカー連盟(FEF)を対象にした手続きを終了すると決定した」と説明した。

 U-17とU-21のエクアドル代表としてプレー経験があるカスティージョは、エクアドルが2-0で勝利した2021年11月と0-0の引き分けだった同9月のチリ戦2試合に出場している。

 11月に開幕するW杯本戦で、エクアドルはカタール、オランダ、そしてセネガルと戦うグループAに入っている。(c)AFP