【6月10日 AFP】ロシアと中国は10日、両国を結ぶ初の道路橋の竣工(しゅんこう)式を行った。ウクライナ侵攻をめぐり西側諸国と対立しているロシアは、アジアとの関係を強化している。

 全長約1キロの橋は、アムール川(Amur River)に架かり、ロシア極東のブラゴベシチェンスク(Blagoveshchensk)と中国北部の黒河(Heihe)を結ぶ。

 橋は2年前に完成していたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、開通は延期されていた。

 ブラゴベシチェンスクで竣工式が行われ、開通後に初めてトラックが通った際に花火が打ち上げられた。橋は片側1車線で、公式発表によると、総工費は約190億ルーブル(約430億円)。

 冷戦(Cold War)時には敵対していた両国だが、近年は米国に対抗するために政治・経済協力を強化している。中ロ間貿易は1980年代末の国交正常化以来、大きく成長していたが、4250キロに及ぶ国境周辺の運輸インフラの未整備が懸案となっていた。(c)AFP