【6月10日 AFP】仏パリ警視庁のディディエ・ラルマン(Didier Lallement)長官は9日、先月行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝で群衆整理の問題や路上犯罪が発生したり、催涙スプレーが使われたりした件について、警備活動の「失敗」を認めた。

 ラルマン長官は上院で、今回の混乱に関する調査委員会に対し、「明らかに失敗だった」と述べ、「人々が乱暴に扱われたり攻撃されたりしたのだから失敗だ。国のイメージが損なわれたのだから」と話した。

 チャンピオンズリーグの決勝は、試合前に大勢のリバプール(Liverpool FC)サポーターがなかなかスタジアムに入場できない問題が発生し、キックオフは30分以上も遅れた。ファンが入場ゲートに殺到したことを受け、警察は催涙スプレーを使用。子どもや障害者にも使われた。

 ラルマン長官は、催涙ガスの使用を許可したことについて、「警視庁を代表しておわびを申し上げるが、残念ながら他に方法がなかった」と発言。それ以外では警棒の使用が唯一の選択肢だったが、あまりに危険であるため排除したと説明した。

 長官は「(同じ状況なら)再び同じことをするだろう」と話し、自身の判断によって命が救われたとの考えを口にした。

 また、スタジアム周辺で起きた路上犯罪については、300〜400人の「非行者」が試合後に盗みや身体的暴行を働いたとの推定を示した。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT