【6月9日 CGTN Japanese】中国の北京市では6日、豊台区全域と昌平区の一部を除いて、市内の旅行会社による市民向けツアー旅行業務が再開されました。この情報が伝わると、中国の大手オンライン旅行会社「携程旅行」のプラットフォームでは北京観光ツアーへのアクセスが瞬時に2倍以上になりました。今後1週間は、北京市観光の人気が6月3~5日の「端午節連休」を超える可能性があると予測されています。

 関連データによれば、6月6~12日の北京市内観光の予約数は前週よりも14%増加しました。ホテルや観光地の入場券、ツアー観光などはいずれも2桁の増加を示しています。中でも北京市観光地の入場券の増え幅は最も大きく、90%以上です。北京市内のツアー観光予約は前週比で11%増です。

 携程研究院戦略研究センターの張致寧(Zhang Zhining)副主任は、「今年の端午節連休は大学入試の1週間前で、受験生や保護者は受験準備に没頭していた。また新型コロナの影響も加わり、北京市の『端午節観光』へのニーズはさらに制約された」と述べた上で、「一部の地域で店内の飲食が再開し、北京市のツアー旅行も許可されたことなど市場を後押しする一連の政策が発表され、さらに大学入試が終了したことに伴い、北京市観光市場は来週、今回の新型コロナの感染拡大が発生して以来の回復への転換が出現し、安定した回復の鍵となる段階に入るだろう」と分析しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News