【6月9日 AFP】オーストラリアのアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相は9日、ファストフード大手ケンタッキーフライドチキン(KFC)の同国法人がバーガーなどに使用するレタスの半分をキャベツに変更することを決めた問題について、閣議にかけるとジョークを飛ばした。

 中道左派のアルバニージー首相はKFCの決定を「狂気の沙汰」と評し、「国家的な危機」だと皮肉った。

 レタスの国内価格は、東部で最近発生した洪水と世界的なエネルギー価格高騰の影響で、4倍近くに値上がりしている。シドニーやメルボルンでは、1個2豪ドル(約190円)前後から8豪ドル(約770円)近くに高騰した。

 これを受け、KFCはレタスの代わりにレタスとキャベツを半分ずつ交ぜたものを使う方針を発表した。

 アルバニージー氏はシドニーのラジオ局KIIS FMに対し「キャベツとレタスとは別物だ。(KFCの決定は)どう考えても間違っている」「この問題をきょうの閣議にかける。キャベツゲートだ」と語った。(c)AFP