■「世界の四大洞窟壁画の一つ」との指摘

 壁画の数は229点で、描かれている生物は13種。馬、シカ、野牛、アイベックス(野生のヤギ)、絶滅したウシ属のオーロックス、サイガ(レイヨウの一種)の他、アシカ、ペンギン、魚、猫、熊などの絵が残されている。

 バンレル氏は、壁画の多さだけでも「コスケール洞窟はラスコー洞窟やスペインのアルタミラ洞窟(Altamira Cave)、(仏南部の)ショーベ洞窟(Chauvet Cave)に並ぶ世界の四大洞窟壁画の一つ」だと指摘する。

 考古学者の間では、コスケール洞窟は居住用には使われていなかったという見方で一致している。

 オリーブ氏によると、先史時代の人々は神聖な空間や集会所として使用していたとの説もある。また、ボディーペインティングや絵の材料にするために、石灰岩の壁にできるムーンミルクと呼ばれる白い物質を採取していたとの見方もある。

 映像は博物館で公開されているコスケール洞窟の実物大のレプリカと実際の洞窟内部や調査の様子。レプリカは1日撮影。洞窟内部の映像は2018年撮影・提供。調査の様子は4月に取材したもの。(c)AFP