【6月9日 AFP】男子ゴルフを分断するおそれのある新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズの開幕戦が、9日から英ロンドンで始まる。

 48人の出場選手の中には、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)を筆頭に、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)やマルティン・カイマー(Martin Kaymer、ドイツ)、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)ら大物も名を連ねている。

 ここでは、サウジアラビアが後援し、「プロゴルフ界のさらなる盛り上げ」を目指す新リーグのポイントをいくつか紹介する。

■試合形式

 リブゴルフ・インビテーショナルは今年から開催されるリーグで、全8戦が予定されている。まずはレギュラーシーズンの7戦が北米と欧州、中東、アジアで開催され、選手は個人戦と団体戦でポイントと賞金を競い合う。

 各大会は通常の4日間72ホールではなく、3日間54ホールを従来通りのストロークプレーで行う。開始は「ショットガン」スタートで、各組が別々のホールから同時刻にティーオフする。

 この7戦が終了した時点で、シーズン中に最も多くポイントを集めた選手が個人戦のチャンピオンに輝く。シーズンを締めくくる最終第8戦は、マッチプレー方式のチーム選手権(Team Championship)が、米マイアミで4日間の日程で行われる。

■賞金

 リブゴルフ・シリーズの出場選手は、四大メジャーもかすむような史上最高額の賞金を懸けて争う。レギュラーシーズン大会の賞金総額は各2500万ドル(約33億5000万円)で、優勝賞金は400万ドル(約5億4000万円)。7戦終了後に王者が決まる個人戦では、上位3人に合計3000万ドル(約40億円)が与えられる。最終戦のチーム選手権の賞金総額は、5000万ドル(約67億円)となっている。

■スター選手の力

 大会側にとっては、メジャー6勝のミケルソンと契約できたことが、大きな成果となった。他の看板選手としては、メジャー覇者のジョンソンとカイマー、ガルシア、シャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)、ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)も参戦している。

 対抗戦のライダーカップ(Ryder Cup)に欧州選抜として出場したイアン・ポールター(Ian Poulter)とリー・ウェストウッド(Lee Westwood)のイングランド勢も出場を予定している。