【6月9日 Xinhua News】中国寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)の石嘴山市(Shizuishan)博物館の研究者がこのほど、同自治区西部、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)との境界上にある賀蘭山脈の山奥で、馬と鹿の図案を中心とする岩絵30枚余りを発見した。

 岩絵が見つかったのは、北東方向から南西方向に傾斜する平均標高1200メートル地点。岩絵は不規則な凹凸のある平面に描かれ、分布エリアは約80メートルに及んだ。

 研究者によると、岩画の中で識別度の高かったのは馬と鹿だという。最大の群馬図は240センチ×70センチで、図案は高い密度で集中していた。表面を研磨する「磨刻(まこく)」と尖った道具で掘る「鑿刻(さっこく)」の手法が用いられていた。

 今回の発見は、古代の寧夏地区が中原の農耕民族文化と北方の遊牧民族文化が融合するエリアだったことをさらに裏付ける材料になるほか、初期人類の社会生活を研究する上での新資料になる。(c)Xinhua News/AFPBB News