【6月8日 AFP】ボクシング、WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦が7日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で行われ、WBAスーパー・IBF同級統一王者の井上尚弥(Naoya Inoue)が2回TKOでWBC同級王者のノニト・ドネア(Nonito Donaire、フィリピン)を下し、3団体統一に成功した。井上は試合後、すぐさま4団体統一を見据えた。

 2019年の1回目の対戦では接戦だった両者の対決だが、今回は井上が圧勝。1回終了間際に39歳とベテランのドネアからダウンを奪うと、2回も猛攻を続けて強烈な左フックで再びキャンバスに沈め、レフェリーが試合を止めた。

 4団体統一へ向けて残すはポール・バトラー(Paul Butler、英国)の持つWBOのベルトのみとなり、井上も年内の統一戦に視線を向けた。

 戦績を23戦無敗(20KO)とした29歳の井上は「次の目標はバンタム級の4団体統一」と明言し、「ここまで来たので。あと一歩、リーチがかかったので、進めていきたい。まずはバンタム級の4団体統一を中心に目指していきたい」とコメントした。

 最優先はバトラー戦だが、階級をスーパーバンタム級に上げて「一つ上のステージに挑戦」したい思いもあるという井上。「次バトラーとできなければ、またランキングの選手と試合をはさむということになってしまう可能性もある」と話し、「いい選択肢を選んでいきたい。まだ先は何年もあるので、ゆっくりしてから決めていきたい」とした。(c)AFP/Andrew MCKIRDY