【6月8日 AFP】ノルウェー王室は7日、マッタ・ルイーセ王女(Princess Martha Louise、50)が、交際相手の米国人男性デュレク・ベレット(Durek Verrett)氏(47)と婚約したと発表した。ベレット氏はシャーマンを自称し、女優のグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)さんら有名人から崇拝されている。

 王女の王位継承順位は、弟のホーコン皇太子(Crown Prince Haakon)とその子ども2人に次ぐ4位。これまでに王族の敬称や公務の大半を手放し、私的な活動に専念してきた。

 ノルウェー王室は声明で、「国王、王妃両陛下は心からお祝いし、2人のご多幸をお祈りしている」と述べた。

 マッタ・ルイーセ王女には、ノルウェー人作家の元夫アリ・ベン(Ari Behn)氏との間に3人の娘がいる。2016年に離婚し、ベン氏は19年12月に自殺。王女は同年、ベレット氏との交際を公表していた。

 王女は「代替療法」の熱心な支持者であるほか、自分には天使と会話する能力があると主張し、北欧では風変わりな人物とのイメージが持たれている。

 米カリフォルニア州在住のベレット氏は、オスカー女優から実業家に転身してライフスタイルブランド「グープ(goop)」を立ち上げたパルトローさんらを指導し、有名人御用達のシャーマンとして知られるようになった。

 王女とベレット氏との交際はノルウェーメディアから批判的に取り上げられることも多く、「王女とシャーマン」という講演ツアーを王女が宣伝した際には、王族としての立場をビジネスと結び付けているとして非難された。(c)AFP