【6月8日 AFP】欧州連合(EU)加盟国と欧州議会(European Parliament)は7日、域内で販売されるスマートフォンやタブレットの充電器の端子を「USB-C」に統一することで合意した。iPhone(アイフォーン)などの製品で独自の規格を採用している米アップル(Apple)にとって打撃となる。

 EUは端子の統一について、電子機器の廃棄物削減につながると考えている。一方でアップルは、技術革新を遅らせ、さらなる環境汚染を引き起こすと主張している。

 EU加盟国と欧州議会は年内にも規制案を正式承認する予定。交渉担当者によると、2024年後半に大半のモバイル端末への適用が義務付けられるが、ノートパソコンについては一定の猶予期間が与えられる見通し。

 統一義務はデジタルカメラ、ヘッドホン、携帯スピーカー、電子書籍端末にも適用される。また、消費者は電子機器を購入する際、付属の充電ケーブルなしの本体だけの買い方もできるようになる。

 EU加盟27か国は購買力の高い消費者4億5000万人を抱えており、充電端子の統一は世界市場全体に影響を与える可能性がある。(c)AFP/Alex PIGMAN