■気を付けるべき点も

 2020年に新型コロナの流行が始まって以降、カナダでは約20万人が新たに犬や猫を飼い始めた。以前から飼っていた人と合わせると、ペットオーナーの数は約325万人となる。現在、従業員に出社再開を要請している雇用主は、ペットの同伴出勤を検討する必要に迫られるかもしれない。

 しかし中には、犬を怖がる人もいる。

 建設会社に勤めるトレバー・ワット(Trevor Watt)さんは、犬が苦手な同僚が出社する日には、愛犬にリードをつける取り決めをしている。

 AFPの調査によると、他の企業ではカーペットの汚れ、騒音、ペットの毛やよだれが服に付くことなどは顧客に印象が悪いとする回答があった。

 だが、オタワの街中では、犬用の水の入ったボウルを用意している店舗やカフェも多く、また、エマ・インズ(Emma Inns)さんのように、勤務先のブティックに犬同伴で出勤する店員の姿も少なからず見ることができる。

 インズさんは「この子たちを家に置いてくると、大変なことになるのです」と話し、店ではロージー(Rosie)、オスカー(Oscar)、カミラ(Camilla)の3匹がマスコットとして活躍し、売り上げに大いに貢献していると続けた。

「この子たちに会いに来て、そのついでに何か買っていくお客さんもいます」 (c)AFP/Michel COMTE