【6月7日 AFP】フィギュアスケートを統括する国際スケート連盟(ISU)は7日、タイ・プーケット(Phuket)で行われた総会で、シニア大会に出場可能な選手を15歳から17歳とする、年齢制限の引き上げを決議した。

 賛成100票に対し、反対が16票にとどまったことを受け、ISUのヤン・ダイケマ(Jan Dijkema)会長は「非常に歴史的な決定」だと述べた。

 今年2月の北京冬季五輪では、当時15歳のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア五輪委員会<ROC>)の禁止薬物陽性が物議を醸した。ワリエワは五輪前の薬物検査で陽性が判明しながらも大会出場が許可されたが、演技中に何度も転倒してメダル圏外に終わった。

 ISUは、年齢制限の引き上げはワリエワの件の前からの課題だったと主張し、思春期のエリートアスリートに対する注意義務があるとしていた。

 この規定は今後数年間で段階的に導入される予定となっている。(c)AFP