【6月7日 AFP】ファストフード大手ケンタッキーフライドチキン(KFC)は7日、オーストラリアでレタスの価格が高騰していることを受け、バーガーなどの商品に使われているレタスを一部キャベツに変更すると発表した。客からは不満の声も出ている。

 レタスの価格が過去数か月で300%も値上がりしたため、一部店舗でカーネル・サンダース(Colonel Sanders)のレシピを調整せざるを得なくなっている。

 KFCは発表で「現在、レタス不足に直面しており、レタスを使った全商品でレタスとキャベツをまぜる」としている。期間は新たな通知があるまで。東部で発生した大規模な洪水がレタス不足の原因だと説明している。

 だが、エディスコーワン大学(Edith Cowan University)のサプライチェーン(供給網)専門家フラビオ・マカオ(Flavio Macau)氏は、ロシアによるウクライナ侵攻で軽油と化学肥料が値上がりしていることも要因の一つだと指摘する。

 シドニーやメルボルンでは、レタスの価格は1個2豪ドル(約190円)ほどだったが、現在は8豪ドル(約760円)近くになっている。

 発表を受け、あるツイッター(Twitter)ユーザーは「レタスをキャベツと入れ替えるなんて、KFCで食べること自体を考え直す。キャベツを食べるくらいなら他に食べたいものが四つも五つもある。なんておかしな選択だ」と不満をつづった。

 別のユーザーは「終末の前兆かもしれない」と投稿した。(c)AFP