【6月7日 CGTN Japanese】中国の有人宇宙船「神舟14号(Shenzhou-14)」乗組員の宇宙飛行士、陳冬(Chen Dong)、劉洋(Liu Yang)、蔡旭哲(Cai Xuzhe)が北京時間6月5日午後8時50分、中国の宇宙ステーション「天和(Tianhe)」コアモジュールに入り、6カ月間にわたる宇宙での滞在が始まりました。今後は計画に沿って宇宙科学実験と技術試験を含む作業を行う予定です。

 中国宇宙飛行士訓練センターの李瑩輝(Li Yinghui)研究員によりますと、3人の宇宙飛行士は軌道上で、3つのカテゴリー、計24件の医学実験を行います。その3つのカテゴリーとは、まず無重力環境と宇宙飛行が人体に与える生理的影響をより詳しく認識すること、次に、宇宙飛行が人間の能力に与える影響を分析し、人間の能力の変化の特徴を研究すること、さらに、宇宙環境で起こる変化のメカニズムを理論的かつメカニズム論的により深く理解し、認識することです。

 李研究員は、「神舟14号」の乗組員たちが宇宙に持ち込んだ「骨量減少抵抗装置」を例に、「この装置は低振幅で高周波の振動により骨細胞と滑液の流れを刺激し、骨量減少に対抗するものだ」と説明しました。 

 また、「神舟14号」のミッションでは、乗組員たちは「問天(Wentian)」実験モジュールと「夢天(Mengtian)」実験モジュールの10余りの科学実験キャビネットの解錠と設置を完了し、さらに約30項目の宇宙科学実験と技術試験を実施します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News