【6月7日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が今年の全仏オープン(French Open 2022)で打ち立てた数字を称賛した。

 5日に行われた全仏オープン決勝で、36歳のナダルはキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を6-3、6-3、6-0で下し、通算14回目の大会制覇を果たすとともに、自身が持つ四大大会(グランドスラム)の最多優勝記録を22勝に更新するという二つの偉業を成し遂げた。

 全仏では2016年に決勝進出を果たしているマレーは、「四大大会の一つで14回も優勝するなんて、すごすぎる」と話し、「ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)に14回出場するだけでも難しいのに、優勝してしまうのだから」と驚いていた。

 ナダルは2005年に初制覇を果たした全仏18度の出場で負けたのは3回のみで、棄権も手首の故障による1度だけとなっている。

 マレーはナダルとその同胞である神童カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)を比較して、「アルカラスは今19歳だから、あの数字を達成するのに(33歳になるまで)毎回優勝しなければならない」と計算。女子シングルスを制してマッチ連勝記録を35に伸ばしたイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)についても言及し、「とにかく、ラファとシフィオンテクの偉業は素晴らしい」とたたえた。

 現在世界ランク68位のマレーは前週、グラス(芝)コート大会に向けて準備を続けている中で、英ロンドン郊外のサービトン(Surbiton)で行われた下部チャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)に出場し、準決勝でデニス・クドラ(Denis Kudla、米国)に敗れた。

 今週はドイツ・シュツットガルト(Stuttgart)で開催されているボス・オープン(Boss Open 2022)で今季初のATPツアーに臨み、7日の初戦で予選勝者のクリストファー・オコネル(Christopher O'Connell、オーストラリア)と対戦する。(c)AFP