【6月7日 AFP】サッカーブラジル代表のチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は、6日に行われた日本代表との国際親善試合に1-0で勝利した後、チームの「メンタリティー」はW杯カタール大会(2022 World Cup)で違いを生み出せると述べた。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のPKで77分に均衡を破ったブラジルだが、それまでは日本の粘り強い守備にフラストレーションを募らせていた。

 指揮官はW杯の舞台でも同様の抵抗に遭うと考えているが、日本戦でチームが見せた奮闘ぶりに自信を得たという。

「非常にハイレベルな試合だった。両チームともに自分たちのクオリティーを示し、とても競った内容だった」と語ったチッチ監督は、「私はきのう、とりわけメンタリティーに関してW杯と同じレベルの試合になると述べた。チームは得点すると固く決心し、ゴールを求め続けた。だから勝利を手にできた」と続けた。

 指揮官はまた、ブラジルのチーム内に亀裂が入っているという臆測を一蹴。リシャルリソン(Richarlison)とビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)が4日の練習中に衝突したという報道は「フェイクニュース」だとした。

 リシャルリソンとビニシウスは、チームメートに制されている様子が撮影されていた。リシャルリソンはその後、この写真をインスタグラム(Instagram)に投稿していたが、この件が本気のものだったのか、それともおふざけだったのかは明らかになっていなかった。

「世界には多くのフェイクニュースがあり、選手たちが衝突していたと報じている人たちはうそをついている」とチッチ監督は説明した。

 また、ブラジルのアシスタントコーチを務めるセーザル・サンパイオ(Cesar Sampaio)氏は、韓国、日本と対戦した今回のアジアツアーはW杯に向けた良い「シミュレーション」になったと振り返った。

「韓国はよりフィジカル的で、日本よりも動きが多かった。日本は技術力が非常に高く、守備面も良かった」

「(日本の)モリヤス(森保一<Hajime Moriyasu>監督)はチーム内に優れた組織を構築している。8試合無敗だったから、彼は素晴らしい仕事をしている」 (c)AFP