【6月7日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)州のセルヒー・ハイダイ(Sergiy Gaiday)知事は6日、同州の要衝セベロドネツク(Severodonetsk)でウクライナ軍が再び劣勢に立たされていることを明らかにした。同国軍は同市の一部地域をロシア軍から奪還していたが、一進一退の攻防が続いている。

 ハイダイ氏はテレビ局オディン・プリュス・オディン(1+1)に対し、反撃に転じたウクライナ軍が市の半分を奪還したものの、現地では激戦が続いており、「状況はわれわれにとって悪化した」と説明。ロシア軍は、撤退時に街を破壊する焦土作戦に出ており、「守るべきものは何も残っていない」と語った。

 同時に、セベロドネツクと隣接するリシチャンスク(Lysychansk)への砲撃も激化。5日にリシチャンスクなどを視察していたウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は6日、首都キーウで記者団に対し、同国軍はセベロドネツクで「持ちこたえている」ものの、ロシア側は「数と力で勝っている」と説明。両市はいずれも「死んだ都市となった」と述べた。(c)AFP