【6月7日 CGTN Japanese】中国の援助で建設されたパキスタンのグワダル東湾快速道路の開通式が3日に行われました。開通後、この道路は国道とつながり、グワダル港とパキスタン最大の都市・カラチを結ぶ交通輸送通路が通じることになります。

 グワダル東湾快速道路は、南はグワダル港から始まり、全長19.49キロで、終点はパキスタンの国道10号とつながっています。中国とパキスタンの経済回廊の早期の成果となるプロジェクトの一つで、中国交通建設株式公司が請け負い、2017年に建設が始まりました。 

 開通式は3日、パキスタン南西部に位置するバルチスタン州グワダルで行われました。パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は開通式であいさつし、「中国はグワダルの数千世帯に太陽光電力設備を寄付し、病院など国民生活に関わるインフラの建設を援助してきた。今後さらに海水淡水化工場の建設も支援する」と紹介しました。

 パキスタン駐在中国大使館の龐春雪(Pang Chunxue)臨時代理大使はあいさつの中で、設計施工の際に地元の漁師の需要を十分に考慮したと指摘した上で、将来、グワダル新国際空港が完成した後、東湾快速道路とともにグワダルが地域交通の中枢になることを促していくと表明しました。

 また、この日、グワダルで中国の支援によるグワダル海水淡水化工場などのプロジェクトの着工式も行われました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News